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Theme 固形がんに対する免疫療法と分子標的治療の進歩 Cancer biology and new seeds

ADCの現状と新しい概念に基づくADC

松村保広

がん分子標的治療 Vol.18 No.2, 75-79, 2020

抗体抗がん剤複合体(ADC)の開発は血液腫瘍ではブレンツキシマブ ベドチン,固形がんではトラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)の承認が引き金となり世界中でさらに活発になっている。日本発のADCとしてもトラスツズマブ デルクステカン(DS-8201a)が乳がんに承認され,臨床,製薬の世界でも大きな注目を集めている。一方で,臨床の早期の時点で開発が中止になるADCも多い。第Ⅲ相臨床試験に進んでも,目的が達成されないケースも出てきており,ADCとして成功するための条件などを分析する必要がある。
「KEY WORDS」ADC,がん間質ターゲティング療法,抗体付加ミセル,血液凝固,がん間質

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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