Theme 固形がんに対する免疫療法と分子標的治療の進歩 State of the art reviews and future perspectives
頭頸部扁平上皮がんにおける分子標的薬および免疫チェックポイント阻害薬―エビデンスおよび治療開発の現状
がん分子標的治療 Vol.18 No.2, 12-18, 2020
この10年で,頭頸部がん領域において分子標的薬,免疫チェックポイント阻害薬の開発が進んできた。特に免疫チェックポイント阻害薬は,CheckMate141試験およびKEYNOTE-048試験の結果から,再発・転移頭頸部扁平上皮がん(RM-HNSCC)における標準治療に用いられるようになった。また,局所進行頭頸部扁平上皮がん(LA-HNSCC)においても,免疫チェックポイント阻害薬の開発が現在進行中である。
現在,頭頸部扁平上皮がんでは抗PD-1/PD-L1抗体を主軸として,分子標的薬,他の免疫チェックポイント阻害薬,放射線療法や手術との併用療法など多角的なアプローチで治療開発が進められており,さらなる治療効果の向上に期待が寄せられる。
「KEY WORDS」分子標的薬,免疫チェックポイント阻害薬,抗PD-1抗体,抗PD-L1抗体,化学放射線療法
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