Theme 造血器腫瘍の分子標的治療の最前線 State of the art reviews and future perspectives
急性骨髄性白血病
がん分子標的治療 Vol.18 No.1, 15-21, 2020
急性骨髄性白血病(AML)の発症・進展に関わる遺伝子変異,分子病態の解明が進み,これらを標的とした分子標的薬の開発が進んでいる。国内でも再発難治性AMLに対して承認されているFLT3阻害薬のほか,IDH1/2阻害薬,BCL2阻害薬はFDAで認可されている。このほかにも多くの変異蛋白やアポトーシスに関わる分子を標的としたAMLの新規薬剤は開発・臨床試験中であり,今後これらの分子標的治療の実用化,治療成績の向上が期待されている。同時に,多剤や化学療法との併用療法の有効性や,耐性機構の解明・克服などの課題がある。
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