Theme Somatic/germline変異とがん医療
遺伝子パネル検査でみえるDNA修復欠損と発がん機構
がん分子標的治療 Vol.17 No.1, 31-34, 2019
次世代シーケンサーを用いて数十~数百個のがん関連遺伝子の変異を一度に調べる遺伝子パネル検査が2018年末に日本でも薬事承認され,2019年内にも保険収載されることが期待されている。これにより,日本のがんゲノム医療はさらに進展すると期待される。遺伝子パネル検査は,分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬治療の選択を第1の目的として行われるが,同時にDNA修復欠損などの発がん機構やがんの特性の把握に役立つ情報も与える。本稿では,国立がん研究センターで開発された「NCCオンコパネル検査」を例に遺伝子パネル検査の有用性について概説する。
「KEY WORDS」遺伝子パネル検査,保険収載,DNA修復,PARP阻害薬,免疫チェックポイント阻害薬
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