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トラスツズマブ,ペルツズマブの併用療法―胃がん・乳がんを対象とした試験から―
がん分子標的治療 Vol.16 No.1, 84-87, 2018
HER2遺伝子(HER2/neu,c-erbB-2)は,ヒトの上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子と類似の構造を有するがん遺伝子として同定された。HER2遺伝子のコードする産物(HER2蛋白)は細胞膜を貫通する受容体型糖蛋白で,チロシン残基のリン酸化により活性化され,p21/rasなどを経たシグナル伝達経路を介して細胞の増殖に関与している1)。胃がんでは約20%2)3),乳がんでは15~25%4)-6)の症例でHER2遺伝子の増幅とHER2蛋白の過剰発現が認められる。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。