Pharmacogenomics and biomarker
SCRUM-Japanにおける免疫関連遺伝子パネル
がん分子標的治療 Vol.16 No.1, 57-60, 2018
近年,がん免疫療法の進歩が著しく,抗PD-1/PD-L1抗体や抗細胞傷害性Tリンパ球抗原(CTLA)-4抗体などの免疫チェックポイント阻害薬(CPI)の有効性が複数のがん種において示されている。CPIを基軸としたがん免疫療法の課題として,①適切なバイオマーカーによる治療対象の絞り込み,②CPI不応例における機序解明と併用療法の開発,③CPI奏効例における耐性機序解明と治療開発などが挙げられる。SCRUM-Japan登録症例のCPI投与例において免疫関連遺伝子とがん関連遺伝子を統合的に解析することによって,これらの課題を解明することが期待されている。
「KEY WORDS」SCRUM-Japan,免疫関連遺伝子,がん関連遺伝子
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。