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Theme 免疫療法の新しい展開

日本臨床腫瘍学会によるがん免疫療法ガイドライン

赤松弘朗 山本信之

がん分子標的治療 Vol.15 No.2, 12-14, 2017

2010年以降に臨床導入された免疫チェックポイント阻害薬は,多くのがん腫においてがん薬物療法の新たな柱として認識されるに至っている。ただし,その臨床導入によって日常臨床が急激に変化したことから,エビデンスに則って現状を整理する必要が出てきた。日本臨床腫瘍学会による『がん免疫療法ガイドライン』は2016年に刊行され,免疫チェックポイント阻害薬のエビデンスをただ羅列するのみならず,がん免疫療法が正確に把握され実臨床で適正に用いられるよう作成された。本ガイドラインは以下の3章からなる:①がん免疫療法の分類と作用機序,②免疫チェックポイント療法の副作用,③がん免疫療法の癌腫別エビデンス。本稿ではその概略について述べる。
「KEY WORDS」がん免疫療法ガイドライン,免疫チェックポイント阻害薬

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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