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多遺伝子アッセイによる予後予測

がん分子標的治療 Vol.15 No.1, 11-18, 2017

多遺伝子アッセイの登場により,主にエストロゲン受容体(ER)陽性乳がんにおける予後予測の精度は飛躍的に向上した。Oncotype DX,MammaPrint,PAM50,EndoPredict(EP), Genomic GradeIndex(GGI),Breast Cancer Index(BCI),Curebest 95GC Breastなど,さまざまなアッセイが報告されており,ガイドラインに含まれてきている。予後予測のみならず,化学療法の効果予測に関する有用性も示唆されている。しかしながら,ヒト上皮成長因子受容体(HER)2陽性乳がんあるいはトリプルネガティブ乳がん(TNBC)の予後を予測可能な多遺伝子アッセイは確立されていない。また,晩期再発の予測に関するデータは十分ではないこと,個々の症例における多遺伝子アッセイの予測結果の乖離の問題,既存の臨床病理学的因子との組み合わせ方,対象選別の最適化など,いくつかの課題も指摘されてきている。今後,免疫応答など細胞増殖関連以外の遺伝子を含めたモデルの確立,あるいは臨床的有用性を検証するエビデンスレベルの高い臨床試験を進める必要がある。
「KEY WORDS」乳がん,ルミナルタイプ,遺伝子シグナチャー,予後予測

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録