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Pharmacogenomics and biomarker

血液apolipoprotein-A2 isoformsによる早期膵がんの診断

鬼谷薫庄司広和本田一文

がん分子標的治療 Vol.14 No.4, 108-113, 2016

膵がんは,固形がんのなかで世界的にも非常に予後の悪いがんの1つであり,死亡率の低減を目指した検診法の確立が望まれている。画像検査によるスクリーニングは,侵襲や検査費用の問題から現実的ではない。低侵襲・安価で汎用性の高い血液バイオマーカーと画像検査を組み合わすことにより膵がんや膵がんリスク疾患を早期に診断・治療することで,その死亡率を減少できる可能性がある。本稿では,われわれが同定した新規膵がん・膵がんリスク疾患検出バイオマーカーであるapolipoprotein-A2(apoA2)isoform の臨床応用を目指す取り組みについて概説する。
「KEY WORDS」apolipoprotein-A2 isoform,膵がんの早期発見,米国国立がん研究所早期診断リサーチネットワーク(NCI EDRN)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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