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小細胞肺がん特異的CADM1スプライスバリアントを標的とした診断・治療法の開発

がん分子標的治療 Vol.14 No.4, 87-90, 2016

小細胞肺がん(SCLC)は,日本では肺がんの約15%を占め,年間1万人以上が死亡する難治がんの代表である。初回の化学・放射線療法への反応は良好であるが,抗がん剤耐性腫瘍が必発し,早期から全身へ転移すること,鋭敏な病勢マーカーが少ないことから,5年生存率は低く,予後不良である。抗がん剤の効果判定や再発を診断できる腫瘍マーカーは必須だが,既存の神経特異エノラーゼ(NSE)およびガストリン放出ペプチド前駆体(ProGRP)は約60%の症例しかSCLCを検出できない。細胞接着分子CADM1はSCLC細胞株の約90%で高発現し,SCLC に特異的なexon 8およびexon 9を含むスプライスバリアントCADM1v8/9を発現する。Exon 8/9のコードするアミノ酸配列は細胞外領域にあることから,CADM1v8/9はSCLC特異的表面分子であり,治療標的となりうる。さらに,CADM1v8/9の細胞外領域はメタロプロテアーゼによる切断を受けるため,SCLCの腫瘍マーカーとしても有望である。
「KEY WORDS」小細胞肺がん,細胞接着分子,スプライスバリアント,腫瘍マーカー,シェディング

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録