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各臓器がんの新しい分子標的 肺がん

がん分子標的治療 Vol.14 No.4, 35-44, 2016

がん治療の進歩に伴い,肺がん治療においては殺細胞性抗がん剤だけでなく,分子標的治療がきわめて重要な治療選択肢になってきている。上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異を有する症例に対するEGFRチロシンキナーゼ阻害薬(TKI),ALK 融合遺伝子を有する症例に対するALK-TKI,血管内皮増殖因子(VEGF)/VEGF受容体(VEGFR)に対する血管新生阻害薬はその代表格であり,さらに長年の研究の結果が実を結んだ抗PD-1抗体/抗PD-L1抗体による治療は,その薬剤費が高額なこともあり,近年社会的にも大きな関心の的になっている。分子標的治療は,適格患者には殺細胞性抗がん剤と比べ劇的に高い効果をもたらすことが多く,患者アウトカムを大きく変えることができる。その反面,間質性肺炎・皮疹・下痢といった殺細胞性抗がん剤で認められる副作用とはやや異なる副作用プロファイルにも注意が必要であり,臨床医には分子標的そのもの,およびそれぞれの分子標的薬に対する深い知見が必要である。
「KEY WORDS」EGFR,ALK融合遺伝子,VEGF/VEGFR,PD-1/PD-L1,分子標的治療

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録