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各臓器がんの新しい分子標的 胃がん

がん分子標的治療 Vol.14 No.4, 28-34, 2016

胃がんにおける分子標的薬としてトラスツズマブ(ヒト上皮成長因子受容体(HER)2陽性胃がん),ラムシルマブがすでに標準治療として日常臨床に導入されている。この2剤以外にも多くの薬剤が胃がんに対して試みられてきたが,その多くは失敗しており胃がんにおける分子標的薬開発の難しさが示唆される。腫瘍の発生,進展,治療抵抗性におけるがん幹細胞(CSC)の関与が明らかになって以降,がん治療の標的としてCSCが注目されている。近年,いくつかの薬剤がCSCやCSCにおいて重要な細胞内シグナル伝達を主要な標的とする薬剤として開発段階にある。いずれもまだ開発早期段階にあるが,今後の展開が期待される。本稿では,胃がんにおける新しい分子標的としてSTAT3,Wnt/β-カテニン経路,CSCに着目し,それらの概要とともに新薬の開発動向について述べる。
「KEY WORDS」胃がん,がん幹細胞,STAT3,Wnt/β-カテニン経路

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抄録