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WJOG5208L試験

WJOG5208L trial

宿谷威仁

がん分子標的治療 Vol.14 No.2, 87-90, 2016

「本試験のデザインおよび経過」本試験は,根治的放射線照射不能ⅢB/Ⅳ期および術後再発肺扁平上皮がん患者を対象とし,ネダプラチン+ドセタキセル併用療法の有効性および安全性をシスプラチン+ドセタキセル併用療法を対照群として比較した第Ⅲ相臨床試験である(図1)。主要評価項目は全生存期間(OS),副次的評価項目は無増悪生存期間(PFS),奏効率,有害事象であった1)。西日本がん研究機構(West Japan Oncology Group;WJOG)において行われ,研究代表者を山本信之先生(現 和歌山県立医科大学医学部呼吸器内科・腫瘍内科教授),研究事務局を筆者が務めた。山本先生,筆者とも,試験開始時の所属は静岡県立静岡がんセンターであった。2008年7月にWJOGにおいて新規臨床試験を討議する会議があり,本試験の原案・コンセプトを提示した。9月末に本試験の原案が承認され,臨床試験実施計画書の作成および討議を経て,2009年4月にプロトコール審査委員会および理事会に実施計画書が承認された。2009年7月より本試験が開始され,当初は3年間で250例の登録を予定していたが,症例集積が順調であったため,予定登録数を350例に変更した。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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