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世界肺癌学会(WCLC)

第16回世界肺癌学会

16th World Conference on Lung Cancer (WCLC 2015)

釼持広知

がん分子標的治療 Vol.13 No.4, 99-100, 2015

会期:2015年9月6~9日
会場:Colorado Convention Center(デンバー)
「はじめに」2015年の世界肺癌学会(WCLC)は,ホームタウンであるコロラド州デンバーで行われた。気候は比較的涼しく,学会期間中は晴天に恵まれた(写真1)。テーマは“Lung Cancer Prevention and Screening, Lung Cancer:A Women's Disease and Science Drives Lung Cancer Advances”であり,参加人数は約6,000人であった。肺がんに関する予防,スクリーニング診断,手術,放射線治療,化学療法,緩和ケアなどに関する多くの演題が発表された(写真2)。
「TNM分類第8版の提案」3日目のPlenary Sessionで,スペインのRamon Rami-Portaより,肺がんのTNM分類第8版についての発表があった。T分類については,腫瘍径が1cmごとに分類され,7cmを超えるとT4になる(第7版ではT3)。また,気管分岐部からの距離が2cm未満の浸潤,完全無気肺であってもT2(第7版ではT3)に,横隔膜浸潤についてはT4(第7版ではT3)に分類されている。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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