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日本臨床腫瘍学会学術集会

第13回日本臨床腫瘍学会学術集会

The Japanese Society of Medical Oncology 2015 Annual Meeting

後藤悌

がん分子標的治療 Vol.13 No.4, 97-98, 2015

会期:2015年7月16~18日
会場:ロイトン札幌,ホテルさっぽろ芸文館,札幌市教育文化会館(札幌)
第13回日本臨床腫瘍学会学術集会(JSMO2015)が,北海道大学大学院医学研究科腫瘍内科学分野教授の秋田弘俊会長のもと,7月16~18日に札幌で開催された。「難治がんへの挑戦~医学・医療・社会のコラボレーション~」をテーマとして,数多くの発表,シンポジウム・セッションが行われた。JSMOの学術集会が7月の開催となって4年目となる。本年の参加者は5,602人であった。シカゴで開催される米国臨床腫瘍学会(ASCO)の37,000人(2015年)の参加者には遠く及ばないが,日本における臨床腫瘍学の活況を反映して,参加者数は年々増加している。本年度のキーワードは,①ゲノム解析に基づく新薬開発,個別化治療,②免疫療法,③がん薬物療法専門医であった。ゲノム解析の進歩に伴って,個々人のがんの特徴を分子生物学の言葉で説明できるようになってきた。次々と分子を標的とした治療薬の開発が進み,個別化医療の旗印となっている。JSMO2015では,日本癌学会や日本がん分子標的治療学会の支援もあり,臨床だけでなく基礎研究の近況が発表された。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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