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小児感染症Q&A

Q 小児の冬季における腸管感染症について,最近のトピックスを教えてください

浅田和豊神谷元

up-to-date 子どもの感染症 Vol.3 No.2, 22-23, 2015

「Answer」
「はじめに」腸管感染症を引き起こす病原体には,さまざまな細菌やウイルスがあり,ウイルスには季節的な流行を認めるものがある.ウイルス性胃腸炎の原因には,ロタウイルス,カリシウイルス(ノロウイルスやサポウイルスなど),アストロウイルス,腸管アデノウイルス,ピコルナウイルス(アイチウイルスなど)があるが,そのなかでも冬季に流行するウイルスは,一般的にロタウイルスとノロウイルスである.
「ロタウイルス胃腸炎」 ロタウイルスは,レオウイルス科に属する二本鎖RNAウイルスである1).ロタウイルス胃腸炎は,わが国では11月ころより増加し,3月~5月にかけてピークを迎える.米国では2006年にロタウイルスワクチンが導入されたが,ワクチン導入前の5歳未満のロタウイルス胃腸炎で,年間死亡は20人~60人,入院は5万5,000~7万人,外来受診は60万人であった2).ロタウイルス胃腸炎は,ほかの感染性胃腸炎に比して重症度が高いといわれている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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