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小児感染症Q&A

Q マイコプラズマ感染症の迅速診断法はどれがよいでしょうか

田中敏博

up-to-date 子どもの感染症 Vol.3 No.1, 32-33, 2015

「Answer」
「はじめに」肺炎マイコプラズマが引き起こす感染症(以下,マイコプラズマ感染症)は,周囲の流行状況と,比較的年長児によくみられること,症状に比して思いのほか本人は元気である場合が多いことなど,問診と身体所見からある程度診断の目安をつけることができる疾患である.これに,X線検査や血液検査などの結果を重ね合わせ,診断の精度を上げていくことになる.
「従来の診断方法:抗体検査」これまでは確定診断のために,血中の「抗体」を測定する方法が用いられてきた.保険診療の枠組みでは,補体結合反応(complement fixation:CF)法やゼラチン粒子凝集(particle agglutination:PA)法で,病初期と回復期の抗体価をペアで確認することが基本である.しかし,回復後の小児に対して採血すること自体が容易でないという側面もある.このため,血中のIgM抗体の有無を判定する迅速診断法(イムノカード®マイコプラズマ抗体/富士レビオ株式会社)により,1回の検査で診断を試みる方法も普及している.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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