Clinical Report 症例紹介
              
 アルコール依存を持つ妊娠希望の女性例
                  掲載誌
                
 
                  Frontiers in Alcoholism
                  Vol.12 No.1 40-42,
                  
                    2024
                  
 
                    著者名
                  
  
                          湯本 洋介
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          連載
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                          抄録
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                          症例
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          精神疾患
                        
                    診療科目
                  
  
                          精神科
                        / 
                          心療内科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      Frontiers in Alcoholism
                    
 アルコール依存症の家族歴のある女性例である。COVID-19の影響によって依存に関する行動は急激に増えていることが指摘されており,在宅勤務が1日中アルコールを飲める環境への引き金となり,朝や昼休憩の間に飲酒することにつながっている¹⁾。本症例も自宅勤務以降にアルコール依存症の症状が顕在化している。
当ケースでは数ヵ月の断酒を維持したが再飲酒し,入院治療の選択に至っている。WHOはガイドライン上で医療従事者は最も早いタイミングで,アルコールや薬物に依存的な妊産婦に物質使用を中止するようにアドバイスし,必要かつ適切な医学的管理の元で解毒治療を提供するか,または紹介すると提案している²⁾。妊娠希望の例にも同様のことが言えるであろう。
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。