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特集 アルコール依存症の治療ターゲット

5.一般医療機関における治療ターゲットの考え方 ―軽症者の治療,専門医療機関への紹介について―

吉本尚

Frontiers in Alcoholism Vol.7 No.2, 29-33, 2019

一般医療機関では,アルコール依存症の前段階である危険な飲酒から有害な飲酒や軽度のアルコール依存症,中等度から重度のアルコール依存症まで,幅広い患者層への対応が必要になる。SBIRT(Screening,brief intervention and referral to treatment,略称:エスバート)の概念を理解し,ターゲットを明確にすることで,効果的な支援を行うことが可能となる。新アルコール・薬物使用障害の診断治療ガイドライン2018年版(以下,新ガイドライン)1)が出たことで,一般医療機関で軽度のアルコール依存症に対応することが以前よりも求められてきている。2019年1月より,北茨城市民病院附属家庭医療センターにて診療所で行う「飲酒量低減外来」を非精神科では全国で初めて開設し,軽度のアルコール依存症の方への対応を行い,比較的効果が上がっている。専門医療機関への紹介を組み合わせることで,一般医療機関でのアルコール対応が普及していくことを期待したい。
「KEY WORDS」一般医療機関,危険な飲酒,有害な飲酒,SBIRT,軽度アルコール依存症

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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