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WHITE PAPER 女性の健康をめぐる新たな潮流

女性のフレイル─これまでとこれから─

宮尾益理子

WHITE Vol.5 No.2, 44-49, 2017

2014年に日本老年医学会は,Frailtyの日本語訳として使われてきた「虚弱」を「フレイル」と表すこととし,ステートメントを発表した.
老年医学的な「Frailty」という概念は,しかるべき介入により健常な状態に戻る可能性のある可逆的状態であり,身体的側面に加えて,精神心理的,社会的側面がある「可逆性と多面性」を持つものである.「虚弱」という言葉は加齢に伴って不可逆的に“老い衰えた状態”という印象を与える.そのため,「フレイル」という言葉とともに,高齢者の健康寿命の延伸のためには,多面的にしかるべき介入をすることが必要である,ということの重要性を表すためにステートメントが出された.新しい概念である「フレイル」に関しては,定義,診断基準,スクリーニング法,介入法,栄養や運動によるフレイルの1次,2次予防まで,多岐にわたるアプローチが必要となり,本誌の各項で述べられている通りである.このステートメント発表から,わずか3年であるが,医療・介護業界の専門誌のみならず,一般のマス・メディアで取り上げられることも多く,その浸透は驚異的である.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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