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Book Review 書籍紹介

『スティル・ライヴズ―脊髄損傷と共に生きる人々の物語―』

大住倫弘

WHITE Vol.4 No.2, 68, 2016

著者のジョナサン・コールは,求心路遮断・慢性疼痛・脊髄損傷・メビウス症候群などを専門とする臨床神経生理学者(医学博士)でありながら,現象学的身体論の研究者である.著者が研究している現象学とは,意識に現れる体験の構造を理論・推論・科学的仮説を動員せずに「説明」する学問であり,いわゆる主観の徹底化に特徴がみられる.本書は,そのようなユニークな経歴をもったジョナサン・コールが,12名の脊髄損傷患者のインタビューを通して,彼らがどのような経験をしているのかを現象学的に記述した著作である.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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