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Meet the Expert 巻頭インタビュー

金井好克先生(大阪大学大学院医学系研究科生体システム薬理学教授)

金井好克山田祐一郎

Diabetes Horizons ―Practice and Progress― Vol.4 No.1, 4-8, 2015

「留学を機に神経生理学からトランスポーター研究の道へ」
山田:インスリン非依存性に過剰な糖を尿中に排泄することで血糖値を低下させる作用を持つSGLT2阻害薬の研究開発が世界中で活発に行われ,わが国では2014年4月から実臨床の場でも使用されています。本日はSGLT2を単離・同定された金井好克先生をお迎えし,これまでの研究の歴史やトランスポーターを標的とした創薬の展望についてお話を伺っていきたいと思います。先生は1984年に群馬大学医学部を卒業されていますが,当時は基礎医学を目指す人は少なかったと記憶しています。先生はいつ頃から基礎医学を学ぼうと思われていたのでしょうか。
金井:高校生の頃から生物に興味があり,将来は生物学の研究をしたいと思っていました。特に神経細胞が集まる脳でどのようにして高次機能が生まれてくるのか,そのメカニズムを追求したかったのです。そこから“ヒト”に関する総合的な科学である“医学”へと興味が移っていき,最終的に医学部への進学を選択しました。大学では神経回路の機能を解明したいという思いから臨床研修を受けずに東京大学の大学院へと進み,神経生理学の教室で電気生理学的手法を用いて記憶や学習能力の背景にある神経回路の研究に携わりました。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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