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糖尿病入門

糖尿病患者へのフットケアの要点と“落とし穴”

河野茂夫

DIABETES UPDATE Vol.7 No.3, 28-32, 2018

糖尿病足病変の成因が変化してきている。一昔前は神経障害性潰瘍が多数を占め,スキンケア,靴型装具作製などの予防的フットケアが下肢切断率の低下に大きな効果を示したが,腎不全・透析患者の増加,糖尿病患者の高齢化に伴い,末梢動脈疾患[peripheral arterial disease;PAD,閉塞性動脈硬化症(arteriosclerosis obliterans;ASO)を含む末梢動脈閉塞性疾患の総称]を合併する患者や重症足感染症を併発する患者が増えている。
足のアセスメント(特に高齢者や腎不全患者の下肢血流障害と神経障害)を定期的に行い,末梢動脈疾患の早期診断と治療が最も重要になってきている。末梢動脈疾患合併例に生じた足病変例や,重症感染症合併例は速やかに専門施設に紹介する。さらに,糖尿病足病変患者は心血管障害を合併していることが多く,心血管障害スクリーニングを行うことも重要である。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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