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学会Report

①41st ESMO Congress 2016

岡野尚弘

膵・胆道癌FRONTIER Vol.7 No.1, 43-44, 2018

第41回欧州癌治療学会会議(ESMO:The European Society for Medical Oncology)が2016年10月7日~11日にデンマークのコペンハーゲンで開催された。本学会では最近がん領域を席巻している抗PD-1抗体薬の有効性が非小細胞肺癌での1次治療,頭頚部癌での2次治療で証明され,発表と同時にNew England Journal of Medicineにonline publishされるなど,日常診療を変えるインパクトのある発表があった。特に非小細胞肺癌におけるpembrolizumabの発表では会場に入れない人であふれ,市内は寒かったが学会は熱気に満ちていた。今回はPoster Discussionから本邦で行われた局所進行膵癌における化学放射線療法における導入化学療法の有効性に関するランダム化第Ⅱ相試験と,Poster sessionより膵癌のsalvage lineでのレゴラフェニブの単アーム第Ⅱ相試験に関する演題を選び概説する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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