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Special Article 総説

腎機能に留意した運動器慢性疼痛の薬物療法―高齢者および慢性腎臓病(CKD)患者における薬剤選択―

今井圓裕

Locomotive Pain Frontier Vol.4 No.1, 26-30, 2015

高齢化が進むわが国において,高齢者の運動器慢性疼痛は大きな課題であり,寝たきりや要介護になることを防ぐためにも薬物療法を含む適切な疼痛緩和治療を継続して行う必要がある。しかし,高齢者では生理機能の低下に伴い副作用が発現しやすく,特に運動器慢性疼痛に対して広く使用されている経口非ステロイド抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs;NSAIDs)による腎障害は深刻な問題である。また,高齢になるほど慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)の占める割合が増加する。高齢者およびCKD患者は,薬剤性腎障害や腎機能低下による副作用が発現しやすいため,運動器慢性疼痛に対する薬物療法においては,腎機能に留意して鎮痛薬を選択し,適切な投与設計を図ることが肝要である。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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