Selected Papers(内分泌領域)
集合管の(プロ)レニン受容体はバソプレシンおよびPGE2受容体EP4の下流に作用し抗利尿効果を発揮する
Fluid Management Renaissance Vol.6 No.4, 76-77, 2016
プロレニン受容体(PRR)は35kD蛋白として翻訳され,細胞表面に発現し,レニンおよびプロレニンと結合しMAPKをリン酸化する(膜結合型)。35kD蛋白がfurinにより細胞内蛋白分解を受けた場合は細胞外に分泌される(溶解型)。腎においてPRRは大部分が集合管介在細胞に存在し,PGE2受容体であるEP4に制御されている。今回,著者らは「バソプレシン(AVP)により,集合管でEP4およびPRRが順番に活性化してアクアポリン2(AQP2)を発現することにより抗利尿作用が起こる」という仮説を立て,その検証を行った。
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