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誌上ディベート

重症心不全患者に対して厳格な水制限は必要か? 不要とする立場から

木岡秀隆坂田泰史

Fluid Management Renaissance Vol.5 No.4, 81-84, 2015

「はじめに」水貯留は心不全病態の中心といえ,心不全患者に水制限が必要であるということは常識として認識しているかもしれない。しかし,心不全患者における水制限の有用性についてのエビデンスは乏しいことから,国内外のガイドラインは改訂のたびに水制限に関しては控えめな言及になってきており,「軽~中等症の心不全では一律な水分制限は必要ない」と記載されている。とはいえ,さすがに重症心不全を含む一部の心不全に対しては当然厳格な水制限が必要であると考えるのかもしれないが,これもまた思い込みに過ぎない。適切な治療によってもなおNYHA分類ⅢないしⅣ度から改善しない重症心不全症例に対しても,飲水量の把握(fluid management)は必要であるが,厳格な水制限(fluid restriction)は不要である。

必要とする立場から/安村良男
・不要とする立場から/木岡秀隆 ほか

※本企画は,正誤の決着をつけることを目的としたものではなく,また執筆者本人の研究・臨床上の立場を示すものではありません。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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