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誌上ディベート

重症心不全患者に対して厳格な水制限は必要か? 必要とする立場から

安村良男

Fluid Management Renaissance Vol.5 No.4, 77-80, 2015

「はじめに」低Na血症を呈する急性非代償性心不全(ADHF)や希釈性/低浸透圧性低Na血症では,水分制限が必要である。ACC/AHA/HFSAの慢性心不全ガイドラインでは,①Na制限や十分な利尿薬使用下で水分貯留を認める,あるいは水分貯留をくり返す,②高度の低Na血症(<130mEq/L)を認めるステージDの患者では,2L/日の水分制限が勧められている。また,利尿薬や減塩食でも水分貯留が認められる患者では2L/日の水分制限が勧められている1)-5)。また,日本循環器学会のガイドラインは,低Na血症を呈する急性心不全患者では「水分摂取を1日1.5~2Lに制限する。しかし,画一的な水分制限に臨床的な利点はない」とし,軽症の慢性心不全では「水分制限は不要である。重症心不全で希釈性低Na血症をきたした場合には水分制限が必要となる」としている。ただし,低NaではないADHFでは水制限の有効性は示されていない6)7)。

・必要とする立場から/安村良男
不要とする立場から/木岡秀隆 ほか

※本企画は,正誤の決着をつけることを目的としたものではなく,また執筆者本人の研究・臨床上の立場を示すものではありません。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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