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特集 わが国発の心不全における利尿薬研究の最前線

利尿薬と予後

Diuretics and prognosis

絹川真太郎

Fluid Management Renaissance Vol.5 No.4, 54-59, 2015

「Summary」近年のさまざまな研究により,心不全の慢性期うっ血管理の重要性が予後の観点から再度注目されるようになった。同時に,心不全のうっ血治療に以前から使用されていたNa排泄性のループ利尿薬の予後に与える悪影響も指摘されるようになった。さらに腎機能や低Na血症が予後に与える役割も明らかにされ,うっ血の治療戦略の1つとして水利尿作用を有するトルバプタンが重要な位置を占める可能性が指摘されている。実際に,低Na血症を有する心不全患者では予後改善効果を有する可能性が示唆されている。一方,利尿薬として用いられていた抗アルドステロン薬は,神経体液性因子抑制による心保護効果により心不全の予後を改善する薬剤として位置づけられるようになった。
「Keywords」心腎連関,ループ利尿薬,抗アルドステロン薬,トルバプタン,JCARE-CARD

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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