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特集 臓器浮腫・うっ血の病態とその治療法

全身臓器の浮腫・うっ血の病態と治療法

Pathophysiology and treatment of systemic organ edema and congestion

長浜正彦

Fluid Management Renaissance Vol.5 No.2, 57-63, 2015

「Summary」集中治療領域ではショックの病態を扱うことが多く,酸素供給量を維持しようとするearly goal-directed therapy(EGDT)に則って治療することが多い。しかし近年,EGDTは過剰輸液となる傾向が否めず,必ずしも生存率を高める治療法ではない可能性も示唆されている。過剰輸液による臓器うっ血は予後を増悪させるが,体液除去の治療としてわれわれのもっているオプションは利尿薬と血液浄化療法(限外濾過法)である。利尿薬抵抗性は集中治療領域で比較的頻繁に遭遇する問題であり,限外濾過法に踏み切る前に適切に対応すべきである。現時点で利尿薬と限外濾過法の優劣は付けがたい。しかし,単なる除水量でなくNa排泄に注目した場合,限外濾過法のほうが効率的にNaが除去できることも銘記しておくべきである。
「はじめに」本特集では浮腫・うっ血の病態と治療法に関して総論,各論と進めてきたわけだが,最後に“全身臓器”についてということで,全身臓器の問題に遭遇する集中治療領域における浮腫・うっ血の病態と治療法に関して言及する。
「Keywords」Early goal-directed therapy(EGDT),CVP,利尿薬抵抗性,限外濾過法

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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