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特集 心不全における体液管理

心不全における塩分制限

Dietary sodium restriction in patients with heart failure

太田久宣櫻本万治郎青木真弓尾畑弘美長谷部直幸

Fluid Management Renaissance Vol.5 No.1, 36-40, 2015

「Summary」心不全治療における塩分制限の重要性は論を俟たず,わが国の『慢性心不全治療ガイドライン(2010年改訂版)』においては,軽症心不全では1日およそ7g以下,重症心不全では1日3g以下の食塩摂取量とするよう求められている。しかし,過度の塩分制限によりレニン-アンジオテンシンーアルドステロン系の活性化を生じ,予後の悪化を懸念する報告もみられ,介入試験による適切な塩分摂取量の検証が必要である。また,低Na血症を合併する症例においてはこれまで飲水制限を厳格にして対処することが多かったが,最近ではバソプレシンV2受容体拮抗薬の併用により血清Na値の改善が期待できるようになった。塩分摂取量の評価法は,信頼性と簡便性において一長一短であるがいくつか存在する。こうした評価を行いつつ,症例ごとの重症度にあわせた適切な塩分制限指導を行うことが重要である。
「Keywords」レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系,利尿薬,低Na血症,塩分摂取量評価法

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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