臨床セミナー これからの心不全バイオマーカー
              
 第7回 接着因子(ICAM-1,VCAM-1,P-selectin)
                  掲載誌
                
 
                  Fluid Management Renaissance
                  Vol.3 No.1 67-73,
                  
                    2013
                  
 
                    著者名
                  
  
                          秦野雄
                        / 
                          磯部 光章
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          その他
                        
                    診療科目
                  
  
                          その他
                        
 
                    媒体
                  
 
                      Fluid Management Renaissance
                    
 「接着因子と心血管系の炎症」「1. 接着因子の構造と機能」接着因子は細胞と細胞, あるいは細胞と細胞外基質の接着に必要であるとともに, 細胞内情報伝達にも寄与することで, 発生や免疫応答などさまざまな反応を調節している. 本稿ではそのなかでも細胞間の接着やシグナル伝達に関連するintercellular adhesion molecule-1(ICAM-1), vascular cell adhesion molecule-1(VCAM-1), P-selectinを取り上げ, 心不全診療における有用性を概説する. それぞれの構造は図1に示した通りで, ICAM-1とVCAM-1は免疫グロブリン(Ig)スーパーファミリーに属し, S-S結合で安定化されたIg様ドメインをICAM-1は5つ, VCAM-1は7つ(選択的スプライシングにより第4領域を欠いたVCAM-6Dも存在)有する. ICAM-1は第1領域でLFA-1, 第3領域でMac-1と結合し, VCAM-1は第1領域と第4領域でVLA-4と結合する.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。