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特集 高血圧と体液管理

高血圧による心不全の体液変化とその治療

菅原養厚百村伸一

Fluid Management Renaissance Vol.2 No.4, 50-54, 2012

「Summary」わが国の高血圧人口は, 約4,000万人といわれている. 心不全を発症した患者のうちおよそ5~7割に高血圧の既往が認められており, 高血圧と心不全は密接な関わりのある病態である. Clinical scenario分類は, 急性心不全の早期の治療指針に有用である. Clinical scenario 2に該当する心不全では呼吸困難, うっ血(+), 体液貯留を伴っていることが多く, 利尿薬治療の適応であるが, 治療抵抗性の心不全に関しては従来高用量のループ利尿薬をやむなく使用してきた現実がある. バソプレシンV2受容体拮抗薬であるトルバプタンの登場により, 体液貯留を伴った心不全患者において組み合わせ治療によりループ利尿薬の使用量を減らすことができるのではないかと期待されている. 患者個人の病態生理に応じて血管拡張薬, 利尿薬, 強心薬, あるいはデバイスによるサポートを使い分けて治療をすることが肝要である.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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