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症例から学ぶ

ビタミンDと小児のくる病

窪田拓生

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.6 No.3, 42-44, 2016

「症例」
症例:2歳1カ月,女児.
主訴:下肢変形,跛行.
現病歴:周産期に明らかな異常を認めなかった.1歳4カ月時に独歩を始めたが,歩き方がぎこちなかった.下肢変形に気づき,2歳1カ月時に整形外科を受診し,骨X線検査にて異常を認め,当科紹介受診となった.
生活歴:離乳前までは完全母乳栄養.離乳食の摂取は少なく,母乳をやめたあともミルクを摂取しなかった.外遊びは月に2~3回程度だった.
既往歴:特記事項なし.
家族歴:特記事項なし.
身体所見:身長:79.8cm(-1.8SD),体重:9.9kg(-1.2SD),指極長:78cm,肋骨:軽度突出,下肢:内反膝(O脚),歩行:やや動揺性.
血液・尿検査所見:Ca 8.6mg/dL,P 3.4mg/dL,ALP 1,113U/L,Cr 0.2mg/dL,Alb 4.0g/dL,Intact PTH 428pg/mL,1,25(OH)2D 110pg/mL,25(OH)D 15.2ng/mL,尿Ca/Cr 0.03,%TRP 92.5%,TmP/GFR 3.8mg/dL.
骨X線検査所見:大腿骨遠位骨幹端,脛骨近位・遠位骨幹端に骨端線のsplaying・flaring(拡大),fraying(毛ばだち),脛骨遠位骨幹端にcupping(杯状陥凹)を認める(図1).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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