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座談会(Round Table Discussion)

ロコモティブシンドロームの診断と治療

田中栄緒方徹小川純人宮腰尚久

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.6 No.2, 6-14, 2016

「臨床判断値を用いたロコモ度の判定」
田中:人の手を借りずに生きられる期間を表す健康寿命,超高齢社会に突入したわが国においては,この健康寿命を少しでも長く延ばそうと,国をあげてその対策に取り組んでいます.その一環として,ロコモティブシンドロームという概念が2007年に日本整形外科学会によって提唱されました.ロコモティブシンドロームは,運動器が衰えて移動機能が低下し,要介護となったり,もしくはその可能性が高くなったりした状態を表す概念です.従来から,介護が必要となる要因として,変形性関節症や腰部脊柱管狭窄症などの運動器の疾患が大きな割合を占めることは知られていましたが,これを社会的にさらに広く啓発していくことを目的に,「運動器の健康には,医学的評価と対策が重要であるということを日々意識してほしい」というメッセージを込めてこの概念が誕生しました.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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