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Appeal to eye

RANKL-RANKクロストーク 第1回 抗RANKL抗体

anti-RANKL antibody

大宮俊宣田中栄

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.5 No.4, 70-75, 2015

RANKL(receptor activator of nuclear factor-κB ligand)は破骨細胞の分化,活性化,生存に重要な分子であり,RANKL-RANK系シグナルの亢進は骨粗鬆症の原因となる.デノスマブは完全ヒト型モノクローナル抗体であり,RANKLとRANKの結合を阻害することにより強力な骨吸収抑制作用を有する.デノスマブ使用による,閉経後骨粗鬆症に対する効果については臨床的有用性を示す報告が蓄積しつつある.関節リウマチへの疾患活動性に対する効果は明らかではないが,腰椎と大腿骨近位部の骨密度を有意に改善する.
「はじめに」2013年のわが国における65歳以上の高齢者人口は3,186万人,総人口に占める65歳以上の高齢者の割合である高齢化率は25.0%である.これらは過去最高の数値であり,年々増加の一途をたどっている.このような状況のなか,日本骨代謝学会の基準を用いて推定した腰椎および大腿骨頸部の骨粗鬆症の有病率(40歳以上)は腰椎L2~L4で男性3.4%,女性19.2%,大腿骨頸部で男性12.4%,女性26.5%と高率であった1)2).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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