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Basic knowledge 骨粗鬆症講座Q&A

顎骨壊死に関する国際コンセンサスについて教えてください

田口明

O.li.v.e.―骨代謝と生活習慣病の連関― Vol.5 No.4, 17-23, 2015

「Question 1」今回の国際コンセンサスが成立した経緯および成立過程について教えてください.
「A」2003年にMarxが経静脈ビスホスホネート(bisphosphonate;BP)製剤使用の悪性腫瘍患者で顎骨壊死(osteonecrosis of the jaw;ONJ)が多発することを世界で初めて報告しました1).翌年にはRuggieroらが経口BP製剤使用の骨粗鬆症患者でも顎骨壊死(実際は難治性骨髄炎と記載)が起こる可能性を報告しました2).以後,世界では2005年から,日本では2007年からBP製剤関連ONJ(Bp-related ONJ;BRONJ)の報告が急増しました.これに対し2006年からBRONJのポジションペーパーあるいはガイドラインが世界中で策定され始めました.日本では2010年に日本骨代謝学会(JSBMR)が中心となり関連学会とポジションペーパーを策定しました3).このように各国で指針が策定されましたが,実際にはBRONJの本態はまったく解明されておらず,対処法も統一されず,何より十分な根拠に基づいたものではありませんでした.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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