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診断と治療のTopics

A型肝炎

四柳宏

HIV感染症とAIDSの治療 Vol.10 No.1, 33-38, 2019

2018年はHIV感染者のあいだでA型肝炎が流行した。これまで1990年,1998~1999年,2010年,2014年と小流行があったが,これらの流行は食品を介したものが多かった。
今回は男性間性交渉を介した感染が多かった特徴がある。流行したのは欧州・台湾で流行を引き起こしたRIVM-HAV16-090株であった。臨床像はこれまでのものと比べて大きな特徴はなかったが,重症例がみられた。最もリスクの高いHIV感染MSMに対するワクチン接種が行われたことによりアウトブレイクは収まっているが,しかしながら日本のMSM間におけるHA抗体陽性率はまだ低いものと想定され,今後新たな高リスク者が増えることを考えると,引き続き注意が必要である。
「KEY WORDS」HIV RNA,A型肝炎ワクチン,RIVM-HAV16-090,アウトブレイク

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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