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診断と治療のTopics

HIV感染者が抱える精神疾患とメンタルヘルス

―その特徴と支援―

小松賢亮

HIV感染症とAIDSの治療 Vol.10 No.1, 26-32, 2019

医学的進歩によってHIV感染症は長期療養が可能となった一方,メンタルヘルスの課題が指摘されている。本稿では,しばしば混同される精神疾患とメンタルヘルスの概念を整理し,HIV感染者のそれらの特徴と支援について述べる。
本邦のHIV関連神経認知障害に関する疫学研究(J-HAND研究)におけるエイズ治療・研究開発センター(ACC)のデータから,重度の精神疾患がないHIV感染者も何らかの精神的問題を抱えていることが示唆された。特に活力が乏しく,希死念慮・自傷行為などに示される自殺の危険性が高いこと,依存症には至らない程度の薬物使用経験者が多いことが示された。医療者はこれらの特徴に留意して,見えにくく捉えにくいメンタルヘルスの問題に対して多職種間で連携を図り,各職種の役割や立場を活かして支援することが求められる。
「KEY WORDS」HIV感染症,メンタルヘルス,精神疾患,自殺,多職種連携

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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