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診断と治療のTopics

HIV感染症検査のアップデート

~日本における検査体制の現状と課題~

今村顕史

HIV感染症とAIDSの治療 Vol.9 No.2, 19-24, 2018

抗HIV薬による治療の進歩によって患者の予後は劇的に改善し,二次感染の予防にもつながることが明らかとなり,これまで以上に早期診断が求められるようになっている。これまでの検査体制で十分な受検勧奨が行えなかった対象者としては,地方の男性間性交渉者(MSM),年齢層の高いMSM,異性間の感染者(特に女性),外国籍の感染者などがある。HIV感染症の早期診断は,1つの方法だけで完結することはない。これまでの検査体制だけでなく,郵送検査のような新たな検査方法の利用も含めて,より効果的な検査手法を丁寧に積み上げながら,より質の高い検査を拡大していくことが必要である。そして,各地域の状況に合った,長期的な戦略をもった検査体制の構築を目指すべきである。
「KEY WORDS」HIV感染症,HIV検査,早期診断,保健所,郵送検査

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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