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座談会(Round Table Discussion)

HIV感染例の臓器移植

髙折晃史後藤憲彦菅原寧彦塚田訓久

HIV感染症とAIDSの治療 Vol.9 No.1, 4-10, 2018

髙折:ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus;HIV)感染例の生命予後は抗HIV療法(antiretroviral therapy;ART)の登場によって劇的に向上し,後天性免疫不全症候群(acquired immune deficiency syndrome;AIDS)への進展,日和見感染症による死亡は減少しました。一方でHIV感染例の加齢と長期のウイルス感染,また長期のARTによる合併症が臨床的課題となっており,慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)の有病率は今後も増加していくと考えられます。以前は免疫不全状態の患者に免疫抑制剤を使うリスクや免疫抑制剤とプロテアーゼ阻害剤(protease inhibitor;PI)との相互作用,さらに日和見感染症による死亡率の高さから,HIV感染例の腎移植は禁忌となっていました。しかしわが国でもART導入によりHIV感染例の腎移植は可能となっています。
はじめに,HIV感染例の腎移植について後藤先生にご解説いただきます。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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