Think about Pain
痛みと鎮痛の歴史閑話 第2回 電気を使った痛みの治療の歴史―シビレエイとマラー、そしてボルタから
掲載誌
Practice of Pain Management
Vol.6 No.4 30-35,
2016
著者名
小山 なつ
/
等 誠司
記事体裁
抄録
疾患領域
神経疾患
/
骨・関節
診療科目
脳神経外科
/
整形外科
/
神経内科
/
麻酔科
媒体
Practice of Pain Management
「1 電気を使った痛みの治療のはじまり」現在,末梢,脊髄,運動野,脳深部刺激や電気痙攣療法,経頭蓋的磁気刺激が痛みの治療に使われていますが,電気を使った治療は薬物療法と同様に経験に基づく医療であり,古代から電気魚を用いた治療が行われていました.骨格筋の活動電位はせいぜい数十mVですが,電気魚の発電器官は電池が直列に配列したような構造なので,高電圧を発生することができます.ナイル川に棲むデンキナマズは500Vもの直流電圧を発生します.シビレエイは電気伝導性が高い海に棲んでいるので,小魚を感電死させる程度の電圧(70~80V)しか発生しませんが,人をもしびれさせます.ギリシャの哲学者のソクラテス(BC 466~BC 399)やプラトン(BC 427~BC 347)もシビレエイが人をしびれさせることを知っていました.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

