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Trend & Topics 診療ガイドラインからみた痛みの治療

腰痛

折田純久大鳥精司高橋和久

Practice of Pain Management Vol.4 No.1, 26-29, 2013

「はじめに」日常診療で最多の主訴である腰痛はひとつの疾患単位ではなく複数の病態・疾患を包括した症状概念であるため, その治療も一様ではない. これまでNSAIDsなどの薬剤投与や神経ブロック, トリガーポイント注射, 理学・物理療法などがなかば経験的に行われてきたが, 2012年秋に日本整形外科学会主導でEBMの正式な手順を踏襲した新たな腰痛診療ガイドラインが策定されることとなった1). 本稿では, この最新ガイドラインを中心とし海外ガイドラインも交えながら, エビデンスレベルの高い腰痛治療の実際についてその概要を述べる.
「腰痛の原因」腰痛の治療について考えるためには, その多彩な病態概要を理解しておく必要がある. 腰痛は主に疼痛部位, 発症からの有症期間, 原因などにより定義される. 有症期間別では急性腰痛(発症からの期間が4週間未満), 亜急性腰痛(4週間以上3カ月未満), 慢性腰痛(3カ月以上)と定義される.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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