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Essay 痛みの記憶

ある灼熱痛患者の思い出

石井清一

Practice of Pain Management Vol.3 No.3, 67, 2012

 私が大切にしている「たたみ」半畳ほどの木板に彫られた鮭の彫像を見るたびに,ある患者のことを思い出す.あれは33年前の1979年のことであった.60歳の男性が左手の激烈な痛みを訴えて外来を訪れた.2年前に木彫り用のノミが左手首に刺さったことが痛みの原因であった.患者は退職後に木彫りを始めるのを楽しみにしていた.ノミを持った右手が滑って左手首を損傷し,救急病院で正中神経の縫合を受けたが,その夜から左手の灼熱痛が始まった.

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