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Case Report 症例報告

ドパミンシステムスタビライザーであるアリピプラゾールの少量投与によって,モルヒネ依存から離脱できた難治性慢性疼痛の1例

笠原諭大谷晃司

Practice of Pain Management Vol.3 No.2, 58-60, 2012

「症例」40歳男性
主訴:10年以上前から続く後頚部から右肩にかけての痛み.
生活歴:22歳時に結婚し, 2人の女児をもうけたが27歳時に離婚し, 現在は父親と2人暮らしをしている. 高校卒業後農協に勤務していたが, 2年間の独学により, 38歳時に宅地建物取引主任者の資格を取得した. 免許取得後, すぐに不動産の斡旋業を開業したが仕事が少なく, 農業との兼業でどうにか生計を立てている.
既往歴:特記すべきことなし.
病前性格:性格は几帳面で神経質. 洋服の畳み方にこだわり, 父親が洗濯物を畳んでも本人の好む畳み方になっていないと納得できず必ず畳み直した. また, 机上の鉛筆などの配置の角度にもこだわり, 父親が動かした際には激怒することもしばしばあり, 強迫的で短気な一面もみられた. 世間一般での暗黙の了解が理解できず, 仕事上でも困難を感じていた.
現病歴:X-12年, 車を運転中に追突事故を被った.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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