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誌上ディベート

一次性雷鳴頭痛は存在するか 総論

鈴木則宏

Headache Clinical & Science Vol.6 No.2, 18, 2015

雷鳴頭痛(thunderclap headache)とは,その名称のごとく,突如雷に打たれたかのように,にわかに起こる激しい頭痛を意味する.以前より「瞬時に痛みがピークに達する激しい頭痛」という意味の症状名として使用されていた.この特徴を有する頭痛が現れる疾患として,脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血,頸動脈あるいは椎骨動脈解離,脳出血,下垂体卒中,脳静脈血栓症などが報告され,器質性疾患を基礎にする頭痛として捉えられてきた.ちなみに,国際頭痛分類初版では「雷鳴頭痛」なる疾患名は存在しない.しかし,症候的に雷鳴頭痛を示す症例のなかには,原因疾患が明らかにすることができない例も多くみられることから,国際頭痛分類第2版で器質性疾患によらない一次性頭痛として「一次性雷鳴頭痛(Primary thunderclap headache)」が一次性頭痛のカテゴリー(4.その他の一次性頭痛)に独立した疾患として登場した.

※本企画はテーマに対して,あえて一方の見地に立った場合の議論であり,必ずしも論者自身の確定した意見ではありません.

・総論/鈴木則宏
一次性雷鳴頭痛は存在する/下田雅美
一次性雷鳴頭痛は存在しない(RCVSである)/橋本洋一郎
総括/鈴木則宏

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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