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頭痛診療Q&A

Q1 頭痛に対する認知行動療法にはどのようなものがあり,どのような頭痛がその適応になりますか

端詰勝敬

Headache Clinical & Science Vol.4 No.1, 44-45, 2013

「A」頭痛に対する認知行動療法は30年以上前から行われているが, 評価されるようになったのは最近である. これには, 海外の頭痛ガイドラインで認知行動療法が比較的高い推奨グレードを示したことも影響している. 認知療法と行動療法を区別することもあるが, それらは切り離せない関係であり, 近年では認知行動療法と呼ぶことの方が多い. 認知とは, その人のもつ特徴的な物事の捉え方や考え方であり, 認知療法ではこの「認知」を治療対象とする. ネガティブな認知をポジティブにするわけではなく, 患者にもっと別な(適応的な)認知はないかと考えさせるスタンスが一般的である. 頭痛患者は「痛みのために無力だ」などと破局的な思考に陥ることも多く, それらが対象となる. 精神療法や心理の領域でいう狭義の行動療法は客観的に測定可能な「行動」を扱うが, 頭痛治療でいう行動療法は狭義のものとはかなり異なっている. 海外の研究1)における行動療法では, リラクセーション, ストレスマネージメント, バイオフィードバック療法のいずれか, またはその複合を施行していることが一般的である.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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