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RSウイルス流行期の変化

流行期の検知

山上 英臣

Fetal & Neonatal Medicine Vol.11 No.3, 23-28, 2019

RSウイルス(respiratory syncytial virus;RSV)は,乳幼児の下気道感染の主な原因で,生後1歳までに50%以上が,2歳までにほぼすべてが初感染を受ける。終生免疫は獲得されず,2歳までに約半数が再感染する1)。初感染では約20~30%に気管支炎や肺炎などの下気道症状が発現し,乳幼児における肺炎の約50%,細気管支炎の約50~90%がRSV感染症によるとされている。特に,早産児,気管支肺異形成症,血行動態に異常のある先天性心疾患や免疫不全を伴う児あるいはダウン症候群の児は,RSV感染症により重症化しやすいハイリスク児である2)
「KEY WORDS」パリビズマブ,RSV流行期間,流行開始時期,感染症発生動向調査週報

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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