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私のモチベーション

小児不整脈の根治を目指す

住友直方

Fetal & Neonatal Medicine Vol.10 No.1, 39-41, 2018

医学生時代に神経に興味をもち,解剖学教室に通って脳の連続切片を顕微鏡でみながらスケッチし,神経伝達路の損傷が身体にどのように影響するのかを研究していました。次第に循環器にも強く惹かれるようになり,循環器内科に入局するか小児科に入局して循環器グループに入るか悩んだ末,小児科に入局してまず全身の疾患を学んでから循環器を専門にすることを決意しました。こうして1981年に日本大学医学部小児科に入局してから膠原病,アレルギー疾患と新生児医療を半年ずつ,その後,血液疾患と悪性腫瘍を学びました。そして,市中病院に出向してからは,一般小児診療に携わりながら大学病院でカテーテル検査を週に1回行っていました。小児循環器に本格的に携わるようになったのは,東京都立広尾病院小児科に赴任してからです。循環器科医の櫻田春水先生に師事し,カテーテル検査や心エコーなどを学ぶとともに,成人不整脈に対する電気生理学的検査(EPS)にも関わらせていただきました。このEPSに興味をもつきっかけとなった東京都立広尾病院での経験が私を不整脈の世界に導いたといっても過言ではありません。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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