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International Neonatal Consortium(INC)3rd Annual Meeting

Fetal & Neonatal Medicine Vol.9 No.3, 38-39, 2017

International Neonatal Consortium(INC)とは,米国の非営利団体であるCritical Path Instituteが2015年に立ち上げたコンソーシアムである。設立の目的は新生児の治療の効果や安全性を評価するための指標を作成し,国際共同研究を行うことである。研究所や製薬会社,監督機関,患者団体,その他の関連団体などの利害関係者を一体化することによってより効果的に臨床治験を行い,新生児によい治療を提供できることを目標にしている。製薬会社や医師だけでなく,看護師や患者団体も含まれる団体であり,透明性の高い議論が行われる場となっている。筆者がINCの存在を知ったのは,2016年の秋に,INC創設者の1人であるJonathan Davis氏が国立成育医療研究センターでその活動内容について講演されたのを聴いてである。小児領域でも特に新生児医療で使用される薬剤のほとんどが未承認薬剤であることはよく知っていたが,Davis氏はそれを世界中での問題としてできるだけ治験を行い,よりよい新生児医療を子どもたちに提供すべきであるということ,新生児領域でも血液・腫瘍の化学療法のようにできるだけ統一した治療プロトコールを作成し,新生児医療の底上げを図っていきたいということ,に重点をおいた講演であった。わが国では新生児に対する薬剤の治験は新生児臨床研究ネットワーク(neonatal research network;NRN)が主導して行っているが,その数は大変少ない。新生児に対する未承認薬の問題を減らすためにも,欧米との協力は必要不可欠になるであろうと考え,すでにINCのメンバーであった国立成育医療研究センターの中村秀文先生と東京女子医科大学の楠田聡先生にお願いし,参加させていただいた次第である。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録